慢性の腰痛や、肩こりなどの筋肉疲労の場合、「特定の部位」で、痛みをあえて出すように施術したりします。もちろん、過度なものだと負担でしかないので、ごく瞬間的なものを、短時間の押圧で行います。
これは、筋肉の特性を利用したボディケア法なのですが、痛みやコリがあるからといって、同じ部分を、指圧やほぐしなどで、コリがほぐれるまで、長い時間行うのは筋肉にとって負担になります。
翌日に、揉み返しが来てしまうのは、ケア効果よりも負担が大きくなってしまうからです。その状態を防ぐ為に、短時間の施術で大きな効果を出す事が望ましいのです。
痛みがある場所などは、その部分に対応している筋肉を丁寧に調べると、他の部分よりも一段と硬化を起こしていて、芯のようになっている筋肉があります。その硬化が見られる場所をケアしてみると、痛みのある場所まで響くような痛みが現れてきます。
こうなると、痛みを出している原因部分が明らかになる訳です。そして、その部分は普通に押しても痛みはあるのですが、芯のようになっている筋肉にのみ的を絞り、あえて痛みを出すように瞬間圧を掛けると、神経が敏感に反応し、血流の増大が発生し、硬化していた筋肉が一気に緩むようになるのです。
筋肉と言うのは、それに対応している神経部の刺激なども、硬化の緩和に繋がるものなので、どの筋肉がどの神経に対応しているか、またどの筋肉同士で、補完しあっているかの理解も必要となってくるのです。
痛みがあるからといって、痛みが発生している部分にのみ目を向けて、ケアしても返って痛みを強くしてしまうという事に繋がります。
この筋肉の緩む特性を理解していると、矯正や調整よりも負担無く、受け手に楽な状態で、身体を整える事が出来ます。
痛みを出し、その部分をケアすると、次の日朝起きると、痛みがあった場所は緩和され、関節の変位、体の歪みなども調整されているのです。これは、筋肉の治癒能力を利用したもので、筋肉が緩む事により、発生していた不具合が解消されるからなのです。
このボディケア法を用いる事で、ケアしたその日だけが楽になるのではなく、次の日にはもっと楽になると言う状態になるのです。